映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観ました。
号泣。
映画で、こんなに泣いたの、すごく久しぶりでした。
すごく良かった。
あの子役の子が、本当に素晴らしい演技で、
すごく長いセリフがあって、
あの場面は圧巻でした。
心にたまっていたものが、一気に溢れた瞬間を、見事に表現していました。
そして、母親役のサンドラ・ブロック。
素晴らしかった!!
あなたのような母親になりたい、と思いました!
主人公の成長と、父親の死を乗り越える姿に、胸を打たれました。
アカデミー賞は取れなかったけど、価値のある映画です。
2003年夏、
私はグラウンドゼロを、この目で見てきました。
まだ、生々しい爪痕が残っていた頃です。
周囲の壁には、まだ行方不明者を探す貼り紙が、たくさんありました。
崩壊したビルの瓦礫で、
十字架が飾られていました。
今でも、忘れられない光景です。
本当に、
本当に、
本当に、
忘れられません。
ただ、ただ、
言葉を失いました。
たくさんの観光客が訪れていて、
笑い声が聞こえるのが、不思議でなりませんでした。
ただ、茫然と立ち尽くし、涙が溢れたのを、覚えています。
私は何も出来ない、無力な人間だと痛感した場所でした。
行って、良かったと思っています。
2002年、ワールドカップで、高飛車になっていた自分を、ニュートラルに戻してくれました。
あの光景は、これからも忘れないと思います。
そして、
これからの私の人生で、
迷いや奢りが、心を惑わせたら、
この場所の、あの風景を思い出したい。
一度の人生、大切に生きなきゃ。
そう思わせてくれる、場所です。
忘れてはいけない。
改めて、そう誓いました。
ぜひ、観ていただきたい映画です。