映画『連合艦隊司令長官・山本五十六』を見てきました。
昔から、尊敬する偉人の一人で、
「こんな上司がいたらいいな」
と思うお方です。
冷静に物事を見て、判断できるところや、
一時的な感情や、私利私欲で物事を考えず、
先を見据えた行動と発言。
どんなに、周囲に反対されようと、自分の目で見、耳で聞き、心で感じたことを信じる、真の強さ。
権力にも屈しない、命を尊び、未来を大切にする、
その姿は、今の迷走する日本に、最も必要なリーダー像だと思います。
太平洋戦争の時代の日本は、
今の日本に似ているような気がします。
自分たちの権力や利益を重んじる政治家や権力者たち。
ねじ曲がった、事実と反する報道を、正義だと風潮するマスメディア。
間違った世論に振り回され、それを正しいと信じる一部の国民。
間違っていると発言すれば、冷ややかな視線を向けられる世の中。
正しいことを正しいと言えない世の中。
今も昔も、変わらないですね。。。
でも、五十六さんは、70年も前に、
ビジョンをしっかり持っていて、そこから環境分析、自己分析、弱みを強みに発想転換する能力を持っていたんだと思うと、
本当に凄いな、と。
マネジメント能力というのは、
教わるものではなく、自分で考え、身に付けるものなのかもしれません。
だからこそ、命をかけた決断ができるのだろうし、
現代人には、そういうところ(自分で考え、生み出す能力)が不足しているから、
やれセミナーだったり、カウンセリングだったり、
そういうものに頼らないと、自分の力で打開出来ないのかもしれません。
(映画の中の)五十六さんを見て思ったのは、
偉大な人間は、感情を決して表に出さない
ということ。
そして、言動が、感情に左右されない
ということ。
本当は悲しく、泣きたい時でも、
感情を押し殺し、平常心を忘れない。
部下を不安にさせないための、上司としての責任感だと思います。
ちまたで自伝が大人気の、アッ○ル社の社長は、
感情的で、家族もかえりみず、常に自分の欲求(新しいものを作りたい)を前面に出していましたが、
まさに、真逆なのが、五十六さんです。
祖国のために、部下のために、家族のために、
国民のために、未来ある若者たちのために、
自分の人生を捧げた人です。
どちらが偉大かというと、難しいですが、
やっぱ、上司には、五十六さんの方がいい。
怒鳴られるより、穏やかに見守ってくれる人がいいなあ。
だからこそ、
『戦争は回避すべき』
と、声を荒げた五十六さんには、迫力と説得力があり、
これが常に感情的な人間だったら、周囲を黙らせるだけの力はないだろうな、と。
使い分けが、上手にできる人間になりたいし、
五十六さんのように、常に穏やかで、真の強い人間になりたいと、改めて思いました。
やはり、私の最も尊敬する偉人です。